来たれ、IoT初心者!〜Gravioを使った社内ハッカソンを開催しました〜
挑戦者、この指とまれ!やりたいことをカタチにしてみよう!
Gravio事業部のタルミです。
日ごろから「カジュアルIoT」を標榜しているGravioですが、本当に初心者が使えるものなのか?というお声を頂戴することもございます。
そこで、社内でIoT未経験者向けのハッカソンを開催してみることになりました。
単にIoTの知識、技術を習得するというよりは、問題解決力、発想力、実現力も合わせ、
初めて触るGravioを使って、「楽しく」コトに当たって欲しいなぁ、
という思いから、
Gravioを「ピタゴラ装置」と組み合わせて、物理的にデータやアクションを「繋いでいく」仕組みを
お題に沿って実装していく、というコトに挑戦してみました。
今回参加したメンバーは広報チームをはじめ、Webデザイン(デジタルマーケティング)、他製品担当の営業やサポートメンバーなど、「センサー、なにそれおいしいの?」な面々です。もちろん、Gravioを触るのは全員初めてですし、「ピタゴラスイッチ」は作ったことがないが見たことはある、というレベルです。
総勢15名ほどが集まり、3つのチームにわかれて、それぞれのチームの“お題”をこなしていきます。もちろん、それぞれのチームごとの「つなぎ」があったほうが面白いので、Aチームが実装した仕組みのゴールからBチームがスタートし、BチームのゴールからCチームが更にスタートする、という、連鎖した「Gravio入りピタゴラ装置」を作っていきます。
装置作成用に用意したものは、全て既成品!アリモノで勝負!
市販品のドライヤーや扇風機、ドミノ用の木片、台車用の車輪、文房具、接着剤、ガムテープ、タコ糸など、オフィスに転がっていそうなものばかりです。
半田ごてやテスター、サーボや電磁弁、アクチュエーターなど、特殊なものは一切用意していません。
あ、一つだけ特殊なものがありました。
音声に反応して歩いたり踊ったりするくまモンぬいぐるみが結構トリッキーでしたね(笑)。
もちろんコーディングが必要になるようなコトもしなくてOKなように「お題」をシンプルにしています。
まずは各チームにGravioとセンサーの利用方法(セットアップ含めて)を簡単にレクチャーしたところ、どのチームもあっさりセンサーの接続とデータ収集に成功。データさえ入ってくれば、あとはどのように「調理」するか、です。
何かを動かし、その状況をセンシングして、次のアクションへ!
先にご紹介した「くまモン音反応ぬいぐるみ」が今回の装置の「トリガー」、すなはちきっかけ、となりました。
その後、音声→くまモン動作→光センサー反応→点灯→温度上昇→ファン動作→ビー玉転がし、とセンサーデータと用意した様々な機材が連携し、次々に装置として連携して動作していきました。
例えば、ビー玉一つ転がすのにも、チームごとに発想が違って面白いものですね。
ファンやドライヤーの風で動かすチームもいれば、ファンの回転を利用してストッパーを巻き取って外したり、ファンにカッターの刃をつけてストッパーを切ったり、このあたりは、各チームのアイデア勝負でしたね。温度を変化させるような動作もチームごとに様々なアイデアを実装していました。
以前にもブログで書きましたが、「ありもの」で仕組みを作る上では、ワークアラウンドやオルタナティブをいかに思いつくか、が鍵となります。Gravioを使ったIoTピタゴラ装置はそういった思いつきをカタチにする検証が簡単にできるので、各チーム思い思いの実装にチャレンジできていました。上手く動かなかったら、他の仕組みやセンサーにトライして、という繰り返しです。
オモイをカタチにしていただくための「道具」としてIoTを使っていただければ幸いです。
「考えること」と「手を動かす」ことから来る充足感を社外に展開したい!
気がつくと、なぜか弊社CEOやらCTOまで参戦して(笑)手を動かしていました。
CEOは勝手に100円均一ショップに行き、園芸用の長い「緑色の」棒を2本も買ってきたりとやりたい放題。装置が200円で派手になったので結果オーライ、とおもいましたが、最後にこの仕組みが大きなミスを引き起こしたり、とオチがつきました。
まぁ、みんな楽しんでやっていたので、良しとしましょう。
本来、簡単に利用できるかを確認したかったハッカソンですが、社内での評判がかなり良かったのを受けて、
このハッカソンはチームビルディング研修や、管理職向けの発想力強化研修などに売り込んでもいいなぁ、と思いました。
もちろん、チームビルディングや発想力といえば、児童・生徒向けにも展開できそうですよね。プログラミングしないプログラミング教育とは言い過ぎかもしれませんが、ロジックと実装を身につける方法としては面白いものが提供できるでは、と考えています。
まとめ
最近良く聞く言葉で、ローコードやノーコード、という表現があります。弊社基幹ソフトウェアのASTERIA Warpや、Platio、Handbook、そしてGravioはまさしくその表現に合致する製品であり、専門的な知識が無くても利用できるように設計されています。
その製品としての特長は「初心者」がIoTを利用したハッカソンにおいても効果を発揮した、
といえるのではないでしょうか。
本来、「使い勝手の良い」技術を組み合わせてやりたいコトが実現できれば充分な場合でも、「専門的技術」を学習し、利用することを重要視してしまうようなコトってありませんか?
そういった意味で、プログラミングは「語学」だな、と改めて感じますし、使い勝手のよい「コトバ」を提供する上でソフトウェアのデザインや利便性をブラッシュアップすること、IoT初心者の作業負担を更に減らしつつ、得たい効果が簡単に得られるシステムへと、引き続き挑戦してまいります。