<Gravioユースケース>弊社Platioと「ゆるっと」連携することで、使い勝手を更にアップ!自動で取れるデータと、人が入れた方が良いデータを「いい感じ」に活用するTipsをご紹介
こんにちは、Gravio事業部のタルミです。
前回、薬の飲み忘れを通知する仕組みをGravioを用いて作成しました(『IoTを活用して、ビタミン剤や薬の飲み忘れを防ぐ仕組みをつくってみた』)が、自分で言うのもなんですが、これ、かなり便利です!で、使っていて「これは改良したい!」と思った点がありましたので、改良してみました!
どこをどのように改良したか、というと、「アプリケーション遷移」の部分です。
前回もご紹介したとおり、弊社では現在デイリーでの体温測定と報告が義務(弊社のPlatioというアプリで毎日報告)となっていますので、私は体温計もあわせて先日作成したIoT薬箱に入れておき、薬を飲むタイミングで測定を一緒に行なうことで、飲み忘れ、測り忘れを防ぐようにしています。
もちろん、Bluetooth™対応のPlatioが標準で接続できる体温計は製品化されており、それらを使えばかんたんに体温計=Platio間のデータ連携ができるのですが、時節柄、体温計がどこでも品切れです。もし売っていたとしてもプレミアム価格で、びっくりプライス!
そんな状況ですので、私は30年前に買った体温計を未だに使っています。
これ、実は昭和の電子体温計です(平衡温測定ができる初代モデル。持論ですが、良いものは永く使える!)。
実際、ほとんどの人が無線接続の体温計など持っていないと思います。したがって、弊社社員は「自宅にて体温測定後、体温計の液晶表示を直読して、Platioを開いて、その数値を入力することで報告」という運用を行っています。
まぁ、「エクセルで毎日体温を測定、記載して、メールをしなさい」という会社さんもあるみたいなので、それに比べれば、全然楽ですけどね。(しかもExcelが会社PCだけしか使えない環境だったりして、、、結構“あるある”だと思うんですよね)
弊社の運用はかなり楽な方だと思うのですが、人間、贅沢なもので、もっと楽してやろう、と思ってしまうわけです。
今回私が気になった手間、それはGravioで前回作成した「測定完了」もしくは「未測定通知」のメッセージをLINEで受けたあと、Platioを開いて、また入力して、という作業を行なう上で発生する、LINE-Platioのアプリ間遷移の手間です。
どうせならメッセージ本文内からシームレスに飛びたいですよね。
もちろん体温計とPlatioが連動していれば、自動的に測定データを投げてあげることも出来ますが、前にも記したとおり、そのような体温計を普段から使っている人は少ないでしょう。
これ、IoT関連のオシゴトに携わっていて、「よくある」お話と通じるところがあります。
「センサー」や「AI」を使って省力化、無人化、自動化する際の「精度」と「コスト」の「重み付け」を明確にしておかないと、手段と目的が逆転してしまったり、ぐちゃぐちゃになってしまったりしがちです。人がやったほうが「早くて安くてそこそこ正確」なら、センサーを使う必要は下がりますし、機械や仕組みをつかってやったほうが「圧倒的に効果が出る」なら、積極的にIoT化すれば良いわけです。要は「おとしどころ」をみつけて、柔軟に実装していきましょう。
あらためて、今回の目的は「きちっと体温を毎日測る」ことです。
さて、全体の仕組みはおおまかにこんな感じです。
- 体温測定をしたかしてないかをGravioの開閉センサーで検知
- 正しい時間に測定していればLINEに通知
- (改善点1)2の通知文にPlatioの体温記入アプリをかんたんに呼び出せるURLを入れ、クリックすることでシームレスにPlatio側に遷移し、数値入力を行えるようにする
- 正しい時間に測定できていなければ、未測定のアラートをGravioがLINE経由で発出
- (改善点2)4の通知文に3同様、Platioを直接起動できるURLを埋め込み、シームレスにデータ入力ができるようにする
今回は、LINEでの通知に、Platioアプリをかんたんに開ける「Platio URL」という機能を利用します。詳細はこちら
ここでかんたんにPlatioのご紹介をしておきます。
Platioは、誰でもかんたんに業務用モバイルアプリケーションを開発できるサービスでして、iOS / Android上でネイティブに動くのが特長です。使い勝手がブラウザではなく、アプリなので洗練されているのがGoodです。で、Platio内で作成した個別アプリを「ミニアプリ」と呼んでおり、弊社では検温のレポートであったり、テレワークの報告であったり、はたまた、ワインセラーの管理などを行っています。
LINEの通知文内に、「Platioのミニアプリとして作られている検温レポート」へ直接遷移できるようにすれば、上記の目標は達成するわけです。
わざわざ自分でアプリを探して開く手間が省ける、ということですね。
設定はかんたんです。
PlatioアプリをiOS端末上でURLを使って起動するには
platio://app.plat.io/app/組織名/プレート名#ミニアプリ名 とするだけです。
これをGravioでLINE通知をする際の本文に加えるだけです。
(あ、もちろん、Platioの契約と、事前にミニアプリを作成しておいてくださいね!)
実装するとこのようになります(5分もあれば実装出来ます!)。
Gravio上のLINEメッセージはこのように設定。
本アクションが実行されると、下記のようなメッセージが通知されます。
で、記載されたURLをクリックすると、Platioが自動的に立ち上がり、検温レポートのミニアプリが表示され、入力できる状態になります。
アプリを手動で探し、遷移させる必要を省略することで、入力の際のステップが簡素化されたわけです。
もちろん、本作業内容を応用することで、Gravioユーザー様だけでなく、既にPlatioを利用頂いているユーザー様もGravioの追加で更にパワーアップできてしまいます。
たとえば、Gravioのタイマートリガー機能を使えば、例えば毎週月曜の朝に利用しなければならないPlatio内のミニアプリをLINEやSlackなどにスケジューリングして通知ができます。
イメージとしては、
今日は週報提出の日です(こちらのPlatio URLをクリックしてください)、
とか、
今週の売上フォーキャストを今日中にこちら(Platio URL)で報告してください、
とか。
また、Gravioのセンサーとの連携では、Gravioのセンシング(温湿度、人感など)情報に基づき、異常値が発生したら、予めPlatioで作成しておいた「障害レポート作成用ミニアプリのURL」など、その情報と紐付けて報告しなければならないミニアプリを、上記同様にメッセージングアプリを用いて通知し、作業者はPlatio内のミニアプリに簡単に遷移できるようにしてあげることで、業務フローを改善するなど。
初めて触られる方でも、やりたいことが「すぐに」実現できるAI搭載IoT統合エッジウェアGravioと、相性の良い業務用モバイルアプリ作成サービスであるPlatioを組み合わせることで、より様々なシーンに対応ができることを体感して頂ければ幸いです。