<Gravioユースケース>Gravioで収集した各種センサーデータを、Web上で公開してみよう! ~CO2濃度や人数などをリアルタイム表示することで密を防ぐ「一歩先の情報公開」を~
ニューノーマルに対応するAIやIoTの使いこなしは「簡単さ」が命
こんにちは、Gravio事業部のタルミです。
先日ご紹介させて頂いた、CO2センサーやカメラによる「密の検知」は多くのお客様に好評をいただいており、「リーズナブルかつノーコード」で気軽にデータ収集と活用ができるGravioにご興味をお持ちになるお客様が更に増えてきているのを実感しています。
ニューノーマルに対応する仕組みとしてAIやIoTは有用ですが、まだまだ「コードを書く」作業が多かれ少なかれ発生してしまいます。しかし、実際にそのようなことをやりたい人が、コードを書くことができるか、というと話は別です。
データ収集と活用において、スキルレベルに依存することなく、初見の人ですら直感的に使える簡単さが重要だと改めて感じる次第です。
情報を提供することの大事さ=DXでサービスレベルを向上
さて、2020年7月に本ブログを書いておりますが、新規感染者の数は楽観視できない数値に増加してきています。我々がまずやれることは、「密」を能動的に避けることです。
それには、情報が必要ですよね。実際、危ないところは回避したい、とお思いの方は多いでしょう。
一方、店舗やオフィス側でも新型感染症への対策は順次実施されていますが、その対策レベルには差があります。もちろん、予算、スペースのサイズや形状、運用形態など、対策にも様々な問題が存在します。しかし、サービスを受ける側からすると、同じ金額や内容なら、より対策が充実している所を選びたくなるのが心情ですし、ちょっと高くなっても、より安全な所を選びたい、と思う人も少なくないと思います。今後、感染症への対策度合いも、サービスの一つに組み込まれていくのでしょうね。
そこで問われるのが、「情報発信力」です。
いくら良いデータを収集していても、その情報が利用されなければ意味がないものですし、そういった意味では「理解しやすい」場所に「理解しやすい」形で表示するのは理にかなっています。
日本でも一時期やっていましたが、建物や構造物を特定の色でライトアップする、というのは、方法としては正解です。もちろんスレッショルド(閾値)の設定はしっかり行わなければなりませんがw
Webとメッセージアプリは情報発信のキモ
サービサー(店舗、オフィス、公共施設、病院などなど)における、情報発信基盤として利用されているのが、Web、要するに“ホームページ”です。また、LINEなどで情報を発信するケースも多いでしょう。
LINEは以前にもブログで記載したとおり、Gravioから簡単に接続でき、利用できます。
人数やCO2濃度が特定値を超えたらLINEに通知する、過去10分間のデータを確認し、安定して低い値を保っていればOKメッセージ、特定の値を超過したデータがあった場合には注意喚起メッセージ、といった様々な通知が可能ですね。
では、本題に参りましょう。Webでの表示です。
さすがにWeb側は”ノーコード”とはいかなかったので、今回は半分ノーコードで実装、というイメージになります。Gravio側はほぼノーコードで実装できます!
今回行なうこと
ご要望の多い「カメラによる人数検知情報」をWixで作成されたWebに表示する
用意するもの
- Gravioおよびハードウェア一式(人数検知用の推論が搭載されているBasic以上、動作用PC、ONVIF対応カメラ、ネットワーク)
- Wixアカウント
セットアップ手順
- Gravioとカメラを接続し、人数検知ができる状態にする(前ブログ参照)
- Wix側にリアルタイムに数値を受け、表示ができるシステムを導入する
- GravioからWixにデータを送出する
- 送出されたデータがWeb上で反映されているかを確認する
こちらが大まかな流れとなります。
今回は、ホームページに、データを投げ込んで表示する方法をWixというWebプラットフォームを利用して実装したプロジェクトが海外でありましたので、そちらのコンテンツを技術的な手引き書として紹介いたします。
なお、内容は英語になりますが、わかりやすく記してありますので、参考になると思います。あわせて、Webの翻訳機能を活用いただければ幸いです。
手引書はこちら
(文責:ChristophBurgdorfer, Gravio Tech Sales-Hong Kong)
世の中には様々なWebプラットフォームが存在しますが、多かれ少なかれ、似たような機能は持ち合わせているので、ぜひWix以外をご利用の方もこの手引書を読んで「流れ」を掴んでいただければ幸いです。少しずつカスタマイズしていただくことで、同様のことが実現できるケースは多いと思います。
お客様先での実装例
このお客様の場合、5分間に1回、撮影した画像をもとに人数カウントをGravioに内蔵されている推論を利用して行ない、その「人数データ」をWixで作成されたホームページ上に表示することで、その場所における混雑度の一つの目安になる、という仕組みです。
もちろん、CO2濃度などを表示するのも一つの手ですね。
Webアプリなので、表現は比較的自由がききますね。
ソーシャルディスタンス・密の回避だけでなく、社員食堂や会議室など、あらゆる「人の集まるところ」でGravioをご利用いただくことで、共有しやすい「可視化」が実現できます。AIやIoTが紡ぎ出す「有益なデータ」を是非皆様のプラットフォームで活用いただければ幸いです。