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2020-12-01

<Gravioユースケース>感染再拡大!改めて「冬」のリモートワーク環境を考えるーニューノーマル下における遠隔執務環境の再確認と改善―

<Gravioユースケース>感染再拡大!改めて「冬」のリモートワーク環境を考えるーニューノーマル下における遠隔執務環境の再確認と改善―

こんにちは、Gravio事業部のタルミです。

街には活気が戻り始め、紅葉もあり行楽シーズンたけなわということで、宿や飛行機などの予約も活況ですね。朝夕の電車も以前同様の満員状態となり、ビジネス上では会食や忘年会のお誘いなどもちらほらと耳にするようになりましたが、やはり、というべきか、感染が再拡大している状況であることは皆さんもご存知かと思います。「感染しても重症化しない」とか「ワクチンができつつある」という情報とともに、危機感が麻痺しつつあるのかな、と個人的には感じています。飲食店などでも、以前は一席空けての着席でしたが、ここのところ元に戻した店舗を多く見かけますし、入店時の体温測定もいつの間にか減ってきてませんか?もちろん、ビジネス効率から、多くのお客様に入って頂く必要も理解は出来ますが、ギチギチの混雑した居酒屋で、口角泡を飛ばして大勢の酔客が会話してる中、飛び込む勇気は私にはありません(すみません、チキンで)。

ただ、ずーっと屋内というのも当然ストレスがかかりますから、私の場合は「避密」の逃避行、ということで、アウトドアを最近楽しんでいます。Go Toの対象にならない場合が多いのですが、リーズナブルに楽しめますし、何より接触が防げます。おっと、話がそれました。

で、感染再拡大中のCovid-19ですが、残念ながら、全世界での死亡者数は決して減少しておらず、むしろ増加しています。こちらで最新の情報がわかりやすく確認できますね。

統計情報

欧州や豪州の一部の国では、ロックダウンを再度実施し始めています。

そして、冬は本疾病において重要といわれる「換気」をしにくい季節でもあります。建物の気密性とかも感染状況に関係しているかも(石の建物vs木の建物。日本の家屋は通気性が高いという話もありますが)とかさまざまな要素を踏まえつつ、今後を考えると、恐ろしいのはウイルスの変異(強毒化)と、医療の逼迫、ではないでしょうか?

今まで大丈夫だったから、今後も大丈夫、とは言えないですからね。各個人、各企業が「できる範囲」でリスクは回避すべきですね。すなはち、「三密」にならないようにすることこそ、我々が取れる手段というわけです。

 

ご存知、弊社ではリモートワークを継続しており、今後もその予定です。

たびたび私は「元には戻らない」と申し上げておりますが、世の中には「元に戻したい」人もいるようで、この数カ月間、他社の方の「働き方」に関して様々な問題を見聞きし、相談を受けたりしてきました。幸い弊社では各種ITソリューションをうまく活用することで、概ね順調にニューノーマル対応が進んでおり、その継続が自然にできる状態にはなっていますが、見聞する話は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」的なものが多いな、と感じます。

その中でも最も多いのが「○○さん、きちんと働いてるのか?リモートでサボってるんじゃないのか?なんとかITを使って確認できないか?それが無理なら、やっぱり通常出社にしよう」という、目視や対面を前提にした人事考課や管理システムに起因する話です。もちろん目視、対面、会話は重要ではありますが、かといって以前と同じ勤務体系に戻すだけ、というのは、どうなのでしょうか。また、そういった話のほとんどが「上が決めたから」という「自ら考え、変化を起こし、適合する」ことを放棄してしまっているようにさえ見受けられます。

このあたりは以前の「在席確認システム」のブログでも触れましたね。

在席確認といえば、USBポートにさすことで、数分に一回マウスを1ピクセルだけ動かしたような信号を自動的に発生させ、スクリーンセーバーを起動させなくする「謎デバイス」が最近パワーアップしたようで、テキストの自動入力(ずーっと特定のキーをうち続ける)も機能追加されたようです。本末転倒ではありますが、リモートワークの光と影、といったところでしょうか。「やってる感生成USB」ってことですもんね。

 

さてさて、過去のブログで、「AI」や「IoT」を活用した、リモート環境下における各社員の執務環境情報の収集と表示について、個々のユースケースをご紹介してきましたが、そろそろ統合的に情報を収集、開示することを考えていきたいと思います。今回は「全部乗せ」ですが、企業文化や風土によって、必要とする情報は変わると思いますので、参考になるものの実装をご検討頂ければ良いと考えています。

リモートワーク執務環境情報収集システム

環境サイド:適切な温度、湿度で勤務しているか、CO2濃度を基に、密を避け、換気をしているかだけでなく、効率良い作業ができる空気の質を保てているか 

勤務サイド:ワークエリアで仕事をしていて、リモートでも直ぐに連絡取れる状況か?会社で毎日実施を義務付けている体温の測定は行っているか?

  • 環境サイド
    適切な温度、湿度で勤務しているか?CO2濃度を基に、密を避け、換気をしているかだけでなく、効率良い作業ができる空気の質を保てているか?
  • 勤務サイド
    ワークエリアで仕事をしていて、リモートでも直ぐに連絡取れる状況か?会社で毎日実施を義務付けている体温の測定は行っているか?

必要となる機材

  1. Gravioが動作するハードウェア一式(Windows 10、Mac、RaspberryPi 4など)
  2. Gravio Standard以上でお貸し出し可能なCO2センサー、温湿度センサー、人感センサー、開閉センサー、Gravio Light(IoT表示灯)
  3. ネットワーク環境(Google Datastudio・Power BI・LINEなどを使うため)
  4. 人感センサー調整用ビニールテープ(黒)

今回のシステムは常時稼働が最適なので、1はGravio Hubという弊社オリジナルのエッジIoTゲートウェイをご利用になられると構築が簡単です。

 

しくみ

以前のブログでご紹介した「未投薬防止システム」と「在席検知システム」を流用します。

また、温湿度およびCO2の検知もGravioであれば簡単に実施できます。

それぞれのブログを参考に設定頂ければ問題なくセッティング可能かと思います。

Gravioセンサーセットアップ方法

 

今回のキモは「表示部分」です。今回はPower BIを利用しました。

PowerBIはFree版ですと1アカウント(自分)のデータしかクラウド上で見れず、複数の人がデータを別々に見る場合はそれぞれに有償ライセンスが必要であったり、Enterprise契約が必要になったりします。このあたりは各会社様によって契約が違いますので、ぜひマイクロソフト社さんにご相談を頂ければと思います。

ほぼ同様のことがGoogle DataStudioでも可能です。こちらは無償で共有が可能です。

もちろん自社でデータ回収用のサーバをたてて頂いても構いません。各リモートオフィスに設置したGravioからデータをHTTPもしくはMQTT経由で投げてあげれば良いだけの話です。実際、Power BIもGoogle DataStudioもHTTP経由でGravioからJSONデータを投げている形ですので、表示基盤は企業様ごとに最適なものをご選定頂ければ嬉しく思います。

サンプルとして、ローカルサーバを立ち上げてオリジナルのBIとして利用可能なプログラムを弊社でも提供していますので、こちらをご利用になられるのも一つのアイデアです。

(会議室の環境管理用ですが、会議室を個々のリモートワークプレイスとして捉えて頂ければ流用できます)

参考記事:<ノンクラウドで会議室を管理>エッジサイドで完結する会議室の状況確認テンプレートを無償公開いたします! (もちろんクラウド上に設置することもできますよ)

 

私の環境の場合はデモでも使いますので、外気の温湿度(雨のあたらない空気取入用の通風孔にセンサーを設置しています)や、先日、自宅のワインセラーが故障し庫内温度が上昇してしまう失敗をしたので、こちらも監視しています。当然特定の値を超えるとLINEでメッセージが来るようにしています。会社から見た場合はこれらの情報は不必要でしょうが、リモートワーカーの部屋の温湿度収集は様々なケースで有用だと思います。

第一には「快適に働けているか」という観点です。

2005年に米コーネル大学がある会社で実験した結果、室温を20℃から25℃に上げたらオフィスワーカーのタイプミスが44%減少し、入力速度が50%増えたそうです。そして、第二には、少しばかりいやらしいやり方ですが、「真夏にも関わらず高温になっている=エアコン動作してない=不在」といった確認の補助材料にもなります。社員の家の状況をセンシングするのが善か悪か、という話ですが、当然リモートワークで光熱費補助を出すケースとかもありますよね。そのあたりと絡めて提案することもありでしょう。温湿度センサーつけたら光熱費補助出すよ、とか。快適な温湿度で働くことは生産性に繋がりますから。まぁ、エアコン常時稼働しておくとか、センサーの設置位置を工夫することでデータは「作為的に」変更できてしまいますが、それを言い出すとキリがありませんね(先程の謎USBと一緒です)。

そして大事なのはCO2濃度

これは「三密」防止と「生産性改善」の両側面から非常に有用なデータとなります。自宅でも換気をしっかり行ってもらうことで、感染リスクを減らしつつ、さらに仕事でパフォーマンスを上げてもらいたいわけです。オフィスビルではビル衛生管理法で1,000ppmが上限と決められていますので、当然自宅などでもその数値以下で業務してもらうのが理想です。米ハーバード大学のジョゼフ・G・アレン助教授が2017年に発表した論文からもCO2と生産性の関連がわかります。

あくまでも推定ではありますが、論文内ではCO2濃度を低水準(600ppm)に抑えた環境(換気率では2倍と説明されています)では、通常の換気率と比較して年間6,500ドルの生産性効果の向上が想定される、とのことです。

他にもCO2濃度と生産性の関連に関しては様々な論文がありますので、ぜひ調べてみてください。

 

実際、私も経験があるのですが、とあるお客様先で比較的狭い会議室に人が満席になるような状況での勉強会を開催したことがあります(コロナ禍前のことです)。その時の最大CO2濃度は1,500ppmを超え、私自身もうまく話せてないなぁ、いつもより乗らないなぁ、と感じてましたし、聴講者の方々で数名、夢の世界へいざなわれてしまった方もおられました。比較的「ラリホー」の使い手ではない自負はあるのですが、さすがに中断し窓と扉を開けましたら、みなさんしゃっきり!となりました。繰り返しになりますが、換気、言い換えれば「空気の質」はとても大事です。

そして、働く人の「所作」にまつわる部分。こちらの収集は環境情報の収集よりもより「生々しい」話になりますね。プライバシーに関わる部分とも言えます。とはいえ、ほとんどの大規模企業ではPCやスマホの資産管理ツールなどとあわせた形で操作ログをとっていますから、先にお話でも出ました「謎USBデバイス」などのニーズがあるということでしょうし、内容はともあれ、操作ログがあれば、まぁ作業をしている、とみなすことになるはずです。

 

そのような情報に加えて、実際に「人がいる」かを人感センサーを活用して情報収集するというのがGravioを活用することで可能になります。どうしても「トラッキング」という、ともやネガティブな要素として受け取られがちですが、オフィスで目視で行う「在席確認」用途としては有効です。もちろん、外にいてもスマホなどで連絡は取れますが、執務エリアで行なうべき「秘匿性の高い情報伝達」や「外部の騒音などの影響を受けない場所にいる」のを確認したい場合に使えますね。「〇〇さん、自宅の環境かな、それとも外の環境かな?」リモートワークが浸透するに従い、作業者が実際にどこで作業しているか、によって、情報伝達の方法やその内容が変わることはよくあります。もちろん回線品質などの差も影響してきますね。

というわけで、以前に作成した「在席確認システム」により生成されるデータも活用できるわけです。

 

最後に、ニューノーマル環境で「毎日体温を報告する」ことになっている会社さん、弊社もそうですが、結構ありますよね。労務的にも社員の健康管理の一環として、特にこの状況下では情報として持っておきたい情報です。こちらは「予算次第」で様々なソリューションが検討可能です。

比較的高度なソリューションとしてはIoT対応の体温計を各社員に配布し、データを吸い上げるというものです。体温計からBluetoothなどでスマホにデータを上げ、そこから会社に報告させる仕組みが一般的です。大掛かりになりがちですが、実はこれ、弊社のPlatioという製品で簡単に出来ちゃいますし、実際に弊社の社員は実測値(一部のメンバーはBluetooth体温計を利用、他は通常の体温計で測定)をPlatioアプリを利用して毎朝報告しています。

しかしながら普通の体温計ですらまだ世の中では品薄状態。しかもBluetooth対応の体温計は高価ですし、そもそも利用者のリテラシーにかなり左右されます。

そこで、体温計で測定した温度を直読し、その情報をメールとかLINE、もしくはExcelに入れて報告する、というのが落とし所ではないでしょうか。私の知人でも、会社宛に毎日メールで体温を報告すると言っている人は多いですね。正直、この方法、受ける側はかなり手間です。転記だけで膨大な時間がかかります。

ちなみに、こういった作業を自動化するのは、弊社ASTERIA Warpが得意だったりします。

 

でも、それら以上に大事な問題があります。それは、「体温測定そのもの」を忘れてしまうことです。

これも、以前にご紹介した「薬飲み忘れ防止」のブログでご紹介したシステムをそのまま転用しています。薬箱に体温計を入れておけば良いのです。もちろんGravioならではの「かんたん通知アクション」を設定すれば、お昼どきとかに「検温忘れ」のアラートを出すことも用意に実装できます。この機能を転用すると、皆さんもご存知の「見守り」ソリューションに早変わり、というわけですね。お手洗いの扉にセンサーを付けたり、リビングに人感センサーを付けておけば、離れたところにいる人の「活動」を自動的に検知できるわけです。特に独居されている場合には有効なソリューションとなるでしょう。

さいごに、私が作成している「タルミさんとタルミさん家の状況可視化ダッシュボード」はこんな感じです。

リアルタイムのブラウザベースでのダッシュボードは防犯上色々と問題がありますので、スクリーンショットでご勘弁を。

各種LINE通知(CO2値異常、ワインセラー温度異常、服薬確認)などは、それぞれのブログに画像を入れてありますので、そちらをご参照頂ければ幸いです。

 

まとめ

弊社では、ニューノーマル時代のIT活用のあり方として、Cloud/Automation/Remote(略称:CAR)を推進しております。

すべての製品は本理念に沿った形で開発・改良され、それらは「従業員や家族の安全」「オペレーションの削減による生産性向上」「Quality of Life/Workの向上」を実現するためのツールとなることを目標としています。

また、どんなに優れたソリューションであっても、利用者が簡単に導入・活用できなければ価値は半減してしまいます。

ノーコードで圧倒的な操作性と接続性を実現したGravioを是非ご活用いただき、より良い「ニューノーマル時代の働き方」を皆様も実現いただければ、と思います。

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