Gravio基本機能3 ~IoT対応製品の制御編~
現在、市場では様々な種類のIoT機器が発売されており、家庭やオフィスでもIoTに対応した製品の普及が進んでいます。これらの製品では、操作や設定をするための専用アプリケーションが提供されているものも多く、決められた時間やタイミングで動作を行なう、などの便利な機能を使うことができます。
しかし、専用アプリケーションではその製品に固有の操作などは容易にできますが、反面、他社製品と連動した制御などは難しい、といった複雑な制御に対する拡張性の低さが目立つようになってきます。他のシステムと連動する動作などの機能拡張ができると、よりIoTを活用して実際に行ないたいことを具現化することにつながるのではないでしょうか?
Gravioは、接続可能なIoT対応製品における様々な制御を簡単に実現できます。
今回は、IoT対応照明器具のコントロールを例に、Gravioを利用した機器制御のポイントをご説明いたします。
IoT対応照明器具をコントロールする
ここでは様々なIoT対応照明器具の中でもよく使われているものとして、Philips社のHueをとりあげます。
Hueは、点灯・非点灯、照度変更、照明色変更、などといった制御をスマートフォンのアプリケーションから簡単に行なえます。また、朝や夜といった時間帯別の設定や“自宅近辺に帰って来たら、先に照明を点灯する”など、アプリ利用者の位置情報を活用した照明の制御が可能です。
これらの豊富な機能は一般的な利用において利用者を充分に満足させるものですが、もう少し複雑なライティング制御、例えば10分毎に照明の色を変化させたい、外部のセンサーやデータと連動した動作をさせたい、となると、急にプログラミングの必要性が出てきます。このような場合、専用アプリやスマートフォンを使わないで照明をコントロールしようと思うと、一筋縄ではいかないのです。
Gravioなら集めたデータをもとにした照明の制御を簡単に実現できます。
たとえば、熱中症対策として温度データをもとに照明の色を変化させ危険度を通知したり、ポストに何かが投函されたら、開閉センサーを利用して、照明を点灯させるようなことも可能です。
また、複数あるHueの照明を個別に制御することも容易です。
昨年末のクリスマスには、弊社のエントランス「IoT Future Lab.(通称:イフラボ)」に設置したツリーを4つのHueライトを使用し、気温や人感などの情報をもとにさまざまな色のシーンを設定し点灯させていました。
また、IoT対応デバイスの制御だけでなく、ソフトウェアや各種クラウド上のサービス制御なども可能なので、両方を組み合わせれば機器の制御と合わせて、メッセージツールやコラボレーションツールでデータを送ったり情報をシェアしたりといった複雑なことも実現できます。
あとがき
Gravioは更に接続可能なセンサー、およびサービスを今後も拡充してまいります。また、IoT照明の他にもHTTP/MQTTリクエストを使用してさまざまなIoT機器を動作させることもできます。
次回は様々なサービスとの接続編となります。ご期待下さい。
[参考]
【つないでみた】人感センサとTableauをつないで、クリスマスツリーの点灯回数を可視化してみた 〜クリぼっち”みかわん”の初ASTERIA体験記〜