<Gravio海外ユースケース>中国・杭州におけるスマートシティープロジェクトにGravioが採用されました~センサーを活用した、インタラクティブなプロジェクションマッピングの実現~
こんにちは、Gravio事業部のタルミです。
ご存知のとおり、Gravioはグローバル展開を行っている製品で、以前にUK(ロンドン)のお客様事例などを紹介させて頂いておりますが、今回、中国の杭州(下城区武林社区)のスマートシティプロジェクトの一環としてプロジェクションマッピングの制御をGravioで実現しているユースケースを新たに紹介させていただきます。
設置自体は2019年の秋に行われておりますが、昨今の状況により、公開までに少しお時間がかかりましたこと、ご容赦ねがいます。
なお、写真は設置当時のものとなります。
実施内容
- 圧力センサーを用いて、アトラクションの前の人の通過を検知
- Gravioを用いて、センサーデータを収集、アクションとして投影コンテンツを制御
装置構成
- Gravioエッジウェアパッケージ(アステリア社)
- 照明機器、投影装置(サードパーティー製品)
- オーディオ・ビデオ再生装置(サードパーティー製品)
- 高耐候性コンピュータ(ARM採用、Gravioインストール済み、サードパーティー製品)
- 圧力センサー(Zigbee対応、Gravio互換性あり、サードパーティー製品)
設置詳細
杭州・武林社区内の2か所において、インタラクティブなプロジェクションマッピングが行える機材(同一スペック)を設置し、それぞれの地区に合わせた最適なコンテンツを用意し、運用しています。
1つ目のエリアでは、水面に浮かぶ蓮の葉をモチーフにしております。
路面の下には圧力センサーが複数埋め込まれており、それぞれGravioと無線で接続されています。
センサーの上を人が通過することで、Gravioに信号が伝達され、照明機器、投影機器の両方を制御します。
非作動時は水面に蓮の葉や花が揺れている風景が描かれ、来訪者が水の上(センサー設置エリア)に入ることで、その画像の上に、鯉が水の跳ねる音とともに出現します。
2つ目のエリアでは、鶴の動画が主役となっています。
同じく通路の下には圧力センサーが複数設置されており、センサーが人の通過を検知していない時間帯は何羽もの鶴がゆったりと飛翔する動画が再生されています。
そして、人を検知すると、鶴は美しい鳴き声とともに、一斉に強く羽ばたいて飛んでいきます。
こちらの動画(英語です)で、実際の様子がよくわかりますので、ぜひご覧ください。
現場のセンサーデータを直接接続し活用することで、エッジ内ですべてが完結したシステムが設計できます。これにより、安定した運用を実現します。
また、豊富な接続性を持つGravioのメリットを活かすことで、投影器具、音声出力器具との連携が簡単に可能となっています。
「センシング」に基づく「リアルタイムでのアクション」、また、ネットワークの状況に依存しない「安定した運用」といった、エッジ、すなはちGravioの特長を余すことなく活用している本事例から、その価値を是非ご確認いただければ幸いです。