<簡単IoT>Googleスプレッドシートへセンサーデータを10分で可視化 〜 GCPソリューションをIoTダッシュボードとして活用
この記事は1年以上前に書かれた内容です。
Gravioの機能・画面キャプチャーなどの情報が古い可能性があります。
最新情報は、Gravioオンラインマニュアルをご参考ください。
下記ブログ記事もご参考ください。
Gravio4で取得したセンサーデータをGoogle データポータルに接続。無料のBIツールを使って簡単に可視化する手順を解説
さまざまなエリアで利用促進が期待されているIoTのデータ。
先のBlogでもご紹介したとおり、弊社オフィスでも活用が始まっています。会議室の空きを人感センサーで拾ったり、扉や鍵の状況を開閉センサーで拾ったりと、いろいろな場面で、“意外と人手がかかること”を自動化できる余地ってあるなぁ、とつくづく感じています。
アイデアが出てきたら、どんどんやってみたいですよね、
”オフィスIoT”。
さて、今回はIoT活用の基本の“き”。比較的ベーシックなものですが、
温度や湿度の計測と可視化についてご紹介したいと思います。
やりたいことを、“アリモノ”をうまく使って安く手軽に実現する“簡単IoT”こそGravioの真骨頂、と筆者は勝手に思っていますので、
さて、いかに“うまく手を抜いて”=“作り込まないで”実現するか、このあたりをググっとまとめてまいります。
完成するまでの目標時間は10分ぐらいに設定してみます(志は高く!です)。
で、データを可視化する仕組みを色々と考えてみましょう。
一番シンプルにデータを見るのであれば、Gravioに搭載されているデータビューワーを使えば可能ですね。これであれば2-3分で終了です(笑)
Gravioはエッジ型なので、エッジにキチンとデータを持っています。
だからこのようなことがすぐに出来るのです。
が、これだけだと面白くありません。
専用のBIツール、と呼ばれるさまざまな製品が市場に存在しますが、お金も余りかけたくありません。
しかも、生成されたデータを“みんなで見たり、離れたところで見る”ということにもチャレンジしてみたいですよね。
データを共有し、かつ、離れたところとなると、ネットワーク内のサーバーにデータを置く、もしくは、クラウド系のソリューションを使う、ということになります。
今回は、データを美しく表示し、更にさまざまな場所から閲覧したい、という高めの目標を設定しました。
そこで、BI(ビジネス・インテリジェンス)的な要求をカバーしたクラウド上のサービスを選択することにします。
Google スプレッドシートで表示してみよう
そこで、可視化に関しては利用者も多く、使い勝手の良いGoogleさんのスプレッドシートを選択してみました。
せっかくですので、
Gravioが収集したデータをGoogle Cloud Platform(以下、GCP)を活用してデータ連携と蓄積を行なうカタチにして表示まで実現してみます。
こうすることで、さまざまなIoTデータの溜め込み先(データレイク)がBigQuery上で作れるので、データの取り回しと使いまわしがかなりラクになります。
データの流れはこんな感じになります。
データ連携の実装方法
Gravioは標準でMQTT Publishの機能を持っています。
これをうまく使ってGCPにデータを送信することで、Googleさんの誇るBigQueryにデータを蓄積することが可能です。
これが第一歩となります。
データ蓄積がクリアーできれば、今度はどう可視化するか、ということになります。当然貯めるだけではデータは可視化できませんよね。
今回は、BigQueryに蓄積したセンサーからのさまざまなデータを、Googleスプレッドシートから定期的に参照することで、スプレッドシート上でデータを可視化します。
(設定のコツなどは、こちらを御覧ください → Qiita )
GCPを使うことでセンサーデータを効果的に活用
このようにGravioで収集したエッジ側のデータをGCP上へ提供することができ、
結果、クラウドで様々な処理が可能となります。
エッジの台数やセンサーの台数が増加し、BigQuery上のデータが増えた場合でも、クラウドのスケーラビリティをうまくつかうことで、安定した処理ができます。
また、更に表現力の高い可視化をしてみたい場合、GCPが提供しているData Studioサービスを使用することも可能です。
あとがき
実は、今回の温度データ可視化は、9月に開催されたGoogle Cloud Next ‘18会場内の弊社Gravioブースで展示をおこなっておりました。
クラウドとエッジの“良いとこどり”をすることで最適なソリューションが提案できるようになることを今回皆さんにお伝えできたら嬉しいなぁ、と思っています。
One solution does not fit allですね。
エッジコンピューティングの良さ、クラウドの良さ、それぞれの得手不得手を見つける際の
プラットフォームとして、Gravioを是非ご活用ください。
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