到達率ほぼ100%?!ショートメッセージで「モノゴト」の状態を通知! SMSでセンサーが拾った情報を伝えよう
「IoT呼び出しベル」をもっとカスタマイズしてみよう!
Gravio事業部のタルミです。以前、ブログでもご紹介いたしましたが(『「モノゴト」の状態をEメールで担当者に通知』)、「状態の通知」は本当に奥が深く、10人と話せば、10人が違うやり方を望んでいる、と感じています。
通知の手法としては、電話が好きな人(もちろん今回のお題でもあります、SMSと似た仕組みで構築できますが、最近は電話は人の仕事時間を奪う行為だ、、、なんて言われることもありますのでやらない方向で考えますw)、E-mail、メッセージングツール各種(ココも好みがありますね)、音、光、振動で通知、、、などなど。
古くは狼煙、手紙、電報から、時代とともに「伝える」方法は変化しています。昔の手法が今になって見直される例もありますが、概ね、即時性が上がりつつ、コストは下がっていく、というのが一般的かと思います。
しかしながら、「到達率」とかはどうでしょうか。
たとえば、メッセージングツールは使える人には問題ないのですが、幅広く使うことができるメッセージングプラットフォームと呼ぶことはできるのでしょうか?
また、業務用の会社支給携帯へアプリをインストールすることへの問題など、
実際の現場に出ると、意外と「古くからある」もので対応したい、というニーズを耳にします。
本質的には、「新しくて便利なもの」を会社として認めてあげる、というのが正しい気もしますが、なかなか一度作られたルールやポリシーを変えていくのは骨が折れる、ということなのかもしれませんね。
SMSで情報を「伝え」てみよう!
というわけで、今回は、「いにしえより利用されている」ショートメッセージ(以下SMS)を
使って「伝える」を実現したいと思います。
電話番号に付帯してメッセージが送信できるこのサービスは、近年最脚光を浴びているものではないでしょうか。サービスの二段階認証などで電話番号を信頼のキーに使う、というケースです。E-mailや、メッセージングツールと違い、「既読スルー」や「スレッドに埋もれる」ことが少なく、携帯端末の新旧に依存しにくいサービスであるSMSは、既存の配布端末が「ガラケー」であるお客様にとっても使いやすく、即時性が高いものであるということです。仕様の制限から、伝える情報が70文字という点がSMSの弱点ですが、センサーで得た情報を伝えるには70文字もあれば十分伝えることができるのではないでしょうか。
利用者に、すべてのセンサーデータを送りつけるのであれば70文字だと厳しいでしょうが、エッジコンピューティングであるGravioは、エッジサイド(センサーに近いエリア)で情報をインテリジェントにコントロールできますので、そこでセンサーデータを「整形」するなり「間引き」するなりしてあげればよいわけです。SMSとも相性がいい、と言えるでしょう。
SMSを送信する方法を選ぶ
今回は、前回ご紹介した「Gravioでホワイトボードのインク切れを押しボタンによってE-mailで通知する」の通知部分をSMSに変更します。
そこで重要になるのは、市場にあるSMS送信サービスのうち、どれを利用するかです。それぞれのサービサーがさまざまな特長を持ったSMSサービスを展開されていますが、どのサービスを覗いても、やはり「到達率」をうたっているサービスが多いな、という印象です。今回は、送信コストが安く(無料トライアル中!)、また、Gravioとの接続がカンタンにできそうな「AIX Message SMS」を選んでみました。
仕組みはこうなります。
詳細の設定方法はQiitaに掲載しておりますので、そちらを参照頂ければ幸いです。
メッセージを受け取るとこのような感じで表示されますね。
残念ながら「ガラケー」を使っているメンバーが弊社にはいないので、スマフォ以外での着信表示の確認はできておりませんが、ご容赦ください。
Gravioでは、複数の通知メソッドを同時に実行することもできます。
たとえば、ボタンが押されたら、SMS、E-mail、Slackなどメッセージングツールに同報しつつ、警報音などの音を再生し、更にライトを点灯させる、などの仕組みが10分程度でカンタンに構築できます。
以前のブログでも記載しましたが、センシングした情報を様々な形で利用することで、システムの価値はどんどん上昇していきます。これは、「つなぐ」ことの大切さ、にほかなりません。
十人十色の「通知」に関するご要望をお聞かせください!
冒頭にも記載いたしましたが、「通知」に関するお悩み、ご相談、ご希望などをお寄せいただければ、と考えています。弊社では様々なセンサーや通知に関する仕組みを既にGravio上で実装しておりますが、今後もさらなる追加、改良を行ってまいりたく考えております。皆様のお声、ご要望を製品にぜひとも反映させていただきたく、色々とお聞かせ頂ければ幸いです。